明けましておめでとうございます。 2021年仕事初め

明けましておめでとうございます。昨年はたくさんの方々にお世話になり、新しい年を迎えることが出来ました。ありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

道路側からの眺め

お正月の休みに、自由研究と題して久しぶりに模型を作製しました。雪解け後に着工予定の札幌市内に建つ住宅です。敷地は、北西側が道路となっており、北東側は駐車場を挟んで住宅が、南東・南西側は住宅がそれぞれ建っています。その敷地に、2階建ての住宅棟と車庫棟をL型に配置し、南東側と道路側にまとまった庭を計画しました。南東側の庭は完全にプライベートな空間とし、リビングダイニングに面した縁側とテラスを介して緩やかに内部と繋がります。道路に面した庭は、南東側とは対照的に周囲に開いた、半パブリックな庭として計画します。道路には傾斜が1.3mほどあり、宅盤に合わせて盛り土をし塀を立てると道路からはかなり高い塀で遮られ、閉鎖的なイメージとなってしまいます。そうではなくて、道路側の庭は現状の地盤を極力いじらないで設計し、周辺への圧迫感の軽減や、修景への寄与をしようという提案です。

道路側の庭は現況地盤をいかし、道路側にひらく

ただでさえ近隣との関係が希薄になりがちな都市部の住宅街ですが、少しでも周囲との繋がりや周辺環境への配慮を意識しながら、「街と家との間」を設計しています。

シンボルツリー越しに住宅を眺める。リビングダイニングが縁側を通して緩やかに庭と繋がる。